道南西部9町の内の一つ、江差町。
江戸時代には北前船交易で繁栄を極めた町ですね。
そして現在、この江差町が属するのは「檜山」(ひやま)地方。
その名の通り、ヒノキの山、正確にはヒノキに似たヒノキアスナロ(=いわゆるヒバ)がたくさん生えていました。松前藩の時代には江差に番所が置かれて、ヒバは木材資源として管理されています。そんな経緯から、この地方は「檜山」と呼ばれるようになりました。
現在は、ヒバは木材として大量に出荷されるようなことはなくなりましたが、最近はヒバの特徴に着目した活用法が模索されています。
さて、前置きが長くなりましたが、江差町のヒバを使った木工品が入荷してきましたのでご紹介です。
大中小と3種類ありますが、どれも横幅は30cm前後。奥行きで3種類のサイズに分かれています。
そして、持ち手(?)、ヒモを通す穴が空いた部分の形は幾通りかあるようです。
ヒバの特徴
俗に「ヒバのまな板は最高級」と言われていますね。なぜでしょうか?
そのヒントはヒバの含有物にあります。
ヒバには殺菌性と耐湿性に優れた「ヒノキオール」という成分が多量に含まれており、その2つの効能がまな板に打ってつけという訳なのです。
また、ヒバ製品は良い香りがするのも特徴の一つです。
このカッティングボードはぴっちり包装されていて店頭では分かりませんが、包装から取り出すと良い香りが漂うのでしょうね。
▲ 製品には「家印」と呼ばれるマークと、「カンナヅキ」と焼き印が押されています。
家印
この家印というマークも江差の町の特徴だったりします。様々な形のマークがあり、それぞれ独特の読み方をします。
果たして、今回の家印は何と読むのでしょうね?
同じく焼き印が押されていた「カンナヅキ」で聞けると思いますよ。
このカンナヅキは、江差町内の「いにしえ街道」内にある『木どりや カンナヅキ』という実際の商店のことですので。
『木どりや カンナヅキ』については、こちらの旅行記をご参考にどうぞ ▼