江戸時代から188回も続く木古内町の伝統神事『寒中みそぎ』が1月15日に無事終わりました。
海中みそぎの際に、長年住み続けている人でさえ記憶に無いという大雨が降ったり、海が大荒れだったりと、観覧された方にも印象に残るお祭りだったのではないでしょうか。
このお祭りは残念ながら1年に3日間だけですが、当日に見に行けなかった人にもみそぎの有り難さが伝わる取り組みが町内で昨年から行われています。
▲ 当駅の観光案内カウンターに1月24日から設置を始めたこのパネルにその取り組みの内容が載っています。
「みそぎのお守り」を木古内町郷土資料館(いかりん館)で無料配布しますというものです。
パネルに記載の通り、実際に今年の寒中みそぎ祭りで行修者たちが触れたモノを使って、いかりん館スタッフなどが手作りしたお守りです。
その「モノ」とは次の2つ
- サラシ
寒中みそぎ祭りの最終日、行修者たちが手に持って、厳寒の津軽海峡に駆け行って沐浴させた御神体を包んでいたサラシです。 - ワラ
祭りの期間中、行修者たちが昼夜を問わず水ごりを続けた舞台に敷かれていたワラです。清廉な水ごりの水がたっぷり染み込んでいることでしょう。
お守りは4種類あります。
▲ 上の画像にある「別当」「稲荷」と...
この種類は、水ごりを行なう行修者が4人いて、彼らのお役目の名称にちなんでいます。
行修者4年目が「別当」、3年目が「稲荷」、2年目が「山の神」、そして1年目が「弁財天」です。
それぞれ司る神様が異なるので、ご利益も異なっています。
御神体を包むサラシと水ごりをたっぷり浴びたワラの2つを使って手作りされたお守り。
有り難みがダブルで期待できそうですねw
そんなお守りは、木古内町郷土資料館(いかりん館)で無料配布しています。
無料で見学できる上に、無料で評判の良いガイドも付いて、無料でお土産(このお守り)も貰える。
素晴らしいですね!
お守りは現在続々と手作り中なので、当分は在庫の心配はないそうです。
また、冬の間は比較的空いているそうですので、ガイド待ちになる確率が下がるはずです。
寒中みそぎ祭りの気になっていることアレコレを、この機会にガイドさんに質問してみましょう!
木古内町郷土資料館 いかりん館
- 住所:北海道上磯郡木古内町字鶴岡74-1
- 電話:01392-2-4366
- 開館時間:9:00~16:00
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
- アクセス:木古内駅前から約2.4km、車で約5分。バスは木古内駅前より江差方面行きに乗車し、鶴岡禅燈寺前で降車、約7分。
- 参考HP:http://1000nen-hokkaido.com/?p=10385 (外部サイト:旬感千年北海道)