当駅は、北海道新幹線と道南いさりび鉄道(以下、いさ鉄)の木古内駅の正面、そして木古内駅前から各地へ向かう路線バス発着点の正面に位置していることから、いわゆる交通系の観光案内の比率が高いことが特徴です。
新幹線やいさ鉄で木古内駅に降り立ったお客様から、
「松前の桜を見に行きたい。行きと帰りのバスを教えて。バスを降りた後、松前城までどのくらい歩くか。帰りの途中で青函トンネル記念館にも立ち寄りたいが行けるだろうか。」とか、
「日本100名城のスタンプを2ヶ所(勝山館跡・松前城)を押した後、今日泊まる湯の川へ向かう。バスや鉄道をどう乗り継げばいいか。運賃は普通に都度支払うよりも周遊フリーパスを買う方がお得だろうか。」
という具合に質問されます。
このような場合には地域の交通機関各社がそれぞれで作った時刻表を使って観光案内をしていました。しかし、次のような点で少し使いづらさを感じていました。
- 交通各社の時刻表が別々なので、紙をあれこれ引っくり返して説明しなければならない。
- (都市部より圧倒的に単純ですが)バス路線が複雑なので、観光客は時刻表を一見で理解しにくい。
- そして何より、そもそも「生活路線」として地域の交通機関が運行しているため、各社制作の時刻表に観光スポット最寄りの停留所が記載されていない。(これは運行各社側の問題ではありませんが。)
▼ ちなみに、今まで利用していたバス時刻表の一例はこちら。函館~木古内~松前or小谷石の路線です。一応当方で少し手を加えています。(最寄りスポットの追記や主要バス停の強調表示など)
前置きがかなり長くなりましたが、これらの課題を少しでも解決するため、当駅側で(余計なお世話かもしれませんが)時刻表を作り直してみました。
具体的な改善点は次の通りです。
- 木古内駅前を発着するバス全路線といさ鉄、それも両方向をA3両面で1枚分にまとめた。
- 函館~木古内~松前or小谷石(知内)or江差の流れと乗り継ぎを1面で表示。
- メジャーなパターンの運賃例も掲載。
- 表示するバス停や駅は観光スポット最寄りのものばかり。バス停から観光スポットへ歩く時間の目安付き。
ご年配の方々に適した文字の大きさや、各交通機関の関連性の分かりやすさ、視線誘導を意識したレイアウトなど、まだまだ改善の余地があります。ですが悩んでいても進まないので、とりあえず形にしてみた次第です。
皆様が快適に旅するために、この時刻表を少しでも参考にしてもらえればありがたいです。
また、この時刻表を見て、より使いやすくなるようなアドバイスなどがございましたら、お気軽に観光コンシェルジュへお伝えくださいませ。
▼ ついでにメインエントランス内の時刻表コーナーもリニューアル
こちらは掲示スペースの制限から、各交通機関をリンクさせるようにはなっていませんが。
▼ さらについでに、バスや鉄道の待ち時間の長さに応じた観光コース提案も展示しました。 (写真下部の縦長パネル)
木古内駅前から発着する各交通機関(路線バス・いさ鉄・新幹線)は、ある意味で幸いなことに(笑)、発車間隔が決して短くはありません。
その待ち時間を有効利用して頂くため、30分~2時間で近所を観光するコースをいくつか組んでみました。
こちらも旅のご参考にして頂ければありがたいです。